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11.32026
太陽光パネル・パワコン交換時のFIT変更手続き|申請が必要な場合

パネルやパワコンを交換する前に、FIT認定の内容を確認しましょう
太陽光発電設備を使い続けていると、故障や経年劣化によって、太陽光パネルやパワーコンディショナー(パワコン)の交換が必要になることがあります。
このとき、「修理だからFITの手続きは不要」と判断してしまうのは早計です。交換によって、認定を受けた事業計画の内容が変わる場合があります。
特に確認したいのは、太陽光パネルのメーカー・型式・枚数・合計出力と、発電設備の出力です。交換工事を依頼する前に、現在の認定内容と交換後の仕様を照らし合わせましょう。
FITの変更手続きは何のために行う?
FIT制度では、発電設備の内容などを記載した事業計画について認定を受けます。認定後にその内容を変更する場合、変更する項目に応じて、変更認定申請や変更届出などの手続きが必要です。
設備を交換しても、認定上の項目に変更が生じなければ、交換という理由だけで変更認定申請を行うものではありません。一方、同じ屋根に設置し、売電を続ける場合でも、認定上の項目が変われば手続きが必要になることがあります。
また、変更手続きの要否と売電価格が変わるかどうかは別の判断です。「価格が変わらないから申請も不要」とは限りません。
太陽光パネルを交換する場合
太陽光パネルについては、認定内容に登録されている製造事業者名、種類、変換効率、型式番号、枚数、合計出力などを確認します。これらの項目が変わる場合は、変更認定申請の対象となります。
例えば、故障したパネルを異なる型式の製品に取り替える場合や、同じ枚数でも1枚当たりの出力が上がり、パネル全体の合計出力が変わる場合です。
反対に、認定内容と同じ型式・同じ枚数・同じ合計出力で交換し、ほかの認定事項にも変更がなければ、通常は事業計画の変更は生じません。ただし、交換予定の製品が本当に同じ仕様か、施工会社の見積書と製品資料で確認してください。
パネルの型式を変更する場合には、申請で指定できるパネルかどうかも確認が必要です。「後継機種」と案内されていても、元の型式と同一とは限りません。
パワコンを交換する場合
パワコンは、製品を取り替えたことだけで手続きの要否を決めるのではなく、交換によって認定された発電設備の出力などが変わるかを確認します。
例えば、パネルの合計出力が6kW、パワコンの出力が5kWの設備で、パワコンを出力5.5kWのものに変更すると、認定上の発電設備の出力が変わる可能性があります。発電設備の出力を変更する場合は、変更認定申請の対象です。
出力のほかにも、パワコンの自立運転機能や給電用コンセントの有無を変更する場合は、認定上の変更項目に当たります。
同程度の性能のパワコンに交換する予定でも、型式名だけを見て判断せず、出力、自立運転機能、配線方法などを交換前後で確認しましょう。
「3%未満の変更なら申請不要」は誤解です
パネルの合計出力について、「増加が小さければFITの変更手続きは不要」と考えられることがあります。しかし、手続きが必要かどうかと、売電価格の見直しがあるかどうかを混同しないことが大切です。
パネルの合計出力を変更する場合は、増加幅が小さくても、認定内容を変更するための手続きが必要です。
なお、売電価格への影響は、認定された設備の区分や変更内容によって異なります。住宅用の10kW未満の設備では、一定の出力変更があっても、直ちに従来の売電価格が変更されるとは限りません。一方、10kW以上の設備や、交換後に設備の区分が変わる場合は、別途慎重な確認が必要です。
交換工事の前に確認したい資料
施工会社に交換を依頼する際は、次の資料を揃えると、手続きの要否を判断しやすくなります。
- FITの設備IDと認定通知書
- 現在の事業計画に登録されている設備情報
- 交換前のパネル・パワコンの型式と仕様書
- 交換後の製品の型式、出力、枚数が分かる見積書・仕様書
- パネルの配置や配線を変更する場合は、その内容が分かる図面
- 売電契約や電力会社との接続に関する資料
施工会社に「交換前後で何が変わるか」を一覧にしてもらうと、確認が進めやすくなります。出力の変更を伴う場合は、FITの申請に先立ち、電力会社側の接続手続きと必要書類も確認します。
交換を済ませてから気付いた場合は?
交換後に認定内容との違いに気付いた場合は、まず、元の認定内容と実際に設置された設備の仕様を確認してください。必要な手続きを行わないまま放置せず、変更内容と交換時期を整理して対応を検討することが重要です。
交換済みであることだけを理由に、必要な変更手続きを「事後変更届出」で済ませられるわけではありません。手続きの種類は、交換した時期ではなく、変更した認定項目によって判断します。
また、FITの手続きとは別に、電力会社、施工会社、メーカー保証などへの確認が必要になる場合もあります。
まとめ|製品選定の段階で、認定内容との差を確認
太陽光パネルやパワコンの交換時は、次の順に確認すると判断しやすくなります。
- 現在のFIT認定内容を確認する
- 交換後の製品仕様と比較する
- 変更される認定項目を特定する
- FITの変更手続きと電力会社側の手続きを確認する
- 必要な手続きの時期を踏まえて工事を進める
特にパネルの型式・枚数・合計出力や、パワコン交換に伴う発電設備の出力変更は、工事を発注する前に確認しておきたい項目です。
当事務所では、既存の認定内容と交換予定の設備資料を確認し、必要となるFITの変更手続きについてご相談を承っています。
FITの変更申請について詳しく知りたい方は、FIT・FIP電子申請サポートをご覧ください。交換予定の設備が決まっている方は、お問い合わせフォームから設備IDと交換内容の概要をお知らせください。
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