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尊厳死宣言 をしたいけど、何から始めればいいの?行政書士が解説

1. 尊厳死宣言 とは?

尊厳死宣言 とは、自身が末期的な状態になった際に、延命治療を拒否する意思をあらかじめ文書で表明することです。つまり、呼吸器や人工透析など、生命を維持するための医療行為の中止を願い、自然な形で最期を迎えたいという自分の考えを、家族や医療関係者に伝えるためのものです。

尊厳死と安楽死は混同されがちですが、全く異なるものです。尊厳死は、自然な死を迎えるための積極的な医療行為の拒否であり、安楽死は、積極的に死を促す行為です。

尊厳死宣言をすることで、ご自身の尊厳を守り、家族の負担を軽減し、医療資源の無駄遣いを防ぐことができます。

2. 尊厳死宣言 をするメリット

  • 本人の意思を尊重できる: 自分の考えを明確に伝え、それに基づいた医療を受けることができます。
  • 家族の負担を軽減できる: 万一の際に、家族が医療に関する判断に苦しむ必要がなくなります。
  • 医療費の無駄遣いを防ぐ: 無意味な延命治療を避け、医療費を抑えることができます。
  • 心安らかに最期を迎えられる: 自分の意思に基づいた形で、穏やかに最期を迎えることができます。

3. 尊厳死宣言 をするデメリット

  • 社会的な偏見や誤解: 尊厳死に対する理解がまだ十分でないため、周囲から誤解される可能性があります。
  • 家族間の意見の対立: 家族間で尊厳死について意見が食い違い、対立が生じる可能性があります。
  • 医療現場での対応の難しさ: すべての医療機関が尊厳死に対応しているわけではありません。

4. 尊厳死宣言 の手続き

尊厳死宣言書を作成し、公証役場などで公正証書として作成することが一般的です。公正証書にすることで、その内容の法的効力が認められ、将来、自分の意思が確実に伝えられます。

尊厳死宣言書 の作成

  • 自分で書く場合: 様式は特に定まっていませんが、自分の意思を明確に、かつ具体的に記載する必要があります。
  • 専門家に依頼する場合: 行政書士などの専門家に依頼すれば、法的に問題のない適切な書類を作成してもらえます。

尊厳死宣言書の保管場所

作成した尊厳死宣言書は、家族がすぐに確認できる場所に保管しておくことが大切です。

尊厳死宣言書の見直し

状況の変化に合わせて、定期的に見直すことをおすすめします。

5. 尊厳死宣言 と遺言の違い

尊厳死宣言は、医療に関する意思表示であり、遺言は財産に関する意思表示です。どちらも自分の死後について定めるものですが、扱う内容が異なります。

6. 尊厳死宣言 に関するよくある質問

  • 尊厳死宣言は誰でもできるの?
    • 心身の状況が安定しており、自分の意思を明確に伝えられる方が対象となります。
  • 尊厳死宣言は法的拘束力があるの?
    • 公正証書として作成した場合、法的拘束力があります。
  • 尊厳死宣言をした場合、病院でどう扱われるの?
    • 尊厳死宣言書の内容に基づき、延命治療が中止されることがあります。
  • 尊厳死宣言はいつすればいいの?
    • 特に決まった年齢やタイミングはありませんが、健康なうちに、自分の考えを整理しておくことが大切です。

7. 行政書士に相談するメリット

行政書士は、尊厳死に関する法律や手続きに精通しており、以下のサポートを受けることができます。

  • 尊厳死宣言に関する専門的な知識
  • 適切な書類作成のサポート
  • 家族との話し合いのサポート
  • 相続手続きとの連携

8. まとめ

尊厳死宣言は、自分の人生を主体的に生きるための大切な選択肢です。しかし、法的な手続きや家族との話し合いなど、複雑な問題も伴います。行政書士に相談することで、安心して尊厳死について考えることができるでしょう。

行政書士なかじま法務事務所は、東京都台東区に拠点を置く、相続・遺言書作成を専門とする行政書士事務所です。長年の経験と実績に基づいた丁寧なサポートを提供することで、お客様の不安を解消し、安心できる未来を創造することを目指しています。

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