医療法人の知事への届出とは？

医療法人を運営していく上で、避けて通れないのが「知事への届出」です。 「登記とは違うの？」「どんな時に必要なの？」など、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか？

この章では、医療法人の知事への届出について、基本的なことから分かりやすく解説していきます。

医療法人は、なぜ知事に届出が必要なの？

医療法人は、公益性が高い法人です。そのため、都道府県知事による監督を受け、適切な運営が求められています。知事への届出は、医療法人がその業務を適正に行っているか、公益性を損なっていないかなどを知事が監督するために必要な手続きです。

届出によって、医療法人の活動内容を把握することで、知事は医療法の適切な運用を確保し、県民の健康と福祉を守る役割を担っています。

知事への届出と法務局への登記の違いは？

知事への届出と法務局への登記は、どちらも医療法人にとって重要な手続きですが、目的や内容が異なります。

• 法務局への登記: 医療法人の法律的な地位を明確にするための手続きです。法人としての権利義務関係を確定し、対外的な信用を得るために必要です。
• 知事への届出: 医療法人の運営状況を報告し、知事の監督を受けるための手続きです。県民への医療提供が適切に行われるよう、知事が監督・指導するために必要です。

どんな時に知事への届出が必要？

知事への届出が必要となる場面は、医療法人の設立、運営、変更など多岐にわたります。主なケースとしては、以下のようなものがあります。

• 設立認可申請
• 定款変更認可申請
• 理事長変更届出
• 資産総額変更届出
• 診療所開設・廃止届出

知事への届出が必要な主なケース

では、具体的にどのようなケースで知事への届出が必要となるのでしょうか？ 代表的なケースを詳しく見ていきましょう。

設立認可申請

医療法人を設立するためには、都道府県知事の認可が必要です。 そのため、設立する際には、定款、事業計画書、財産目録などの必要書類を添付し、知事に設立認可申請を行います。

定款変更認可申請

医療法人の運営に関する基本的なルールを定めた「定款」を変更する場合も、知事の認可が必要です。 定款を変更する際には、変更内容を記載した書類などを添付し、知事に定款変更認可申請を行います。

理事長変更届出

理事長が変更になった場合は、速やかに知事に届け出る必要があります。 理事長は、医療法人を代表する重要な役職であり、変更届出は、医療法人の運営状況を把握するために必要です。

資産総額変更届出

医療法人の資産総額に変更があった場合も、知事に届け出る必要があります。 資産総額は、医療法人の規模や財務状況を示す重要な指標であり、変更届出は、医療法人が健全に運営されているかを監督するために必要です。

診療所開設・廃止届出

診療所を開設または廃止する場合には、知事に届け出る必要があります。 診療所の開設・廃止は、地域住民の医療サービスへのアクセスに影響を与えるため、知事が適切に把握し、地域医療計画に反映させるために必要です。

その他（事業報告、財産目録、役員名簿など）

上記以外にも、毎事業年度終了後には事業報告書や財産目録、役員名簿などを知事に提出する必要があります。

届出の手続きはどうすればいいの？

知事への届出は、どのように行えば良いのでしょうか？ 必要書類や提出先、提出期限など、具体的な手続きについて解説していきます。

必要書類

届出に必要な書類は、手続きの内容によって異なります。 例えば、設立認可申請の場合には、定款、事業計画書、財産目録などが必要となります。 変更届出の場合には、変更事項を証明する書類などが必要となります。

提出先（都道府県庁）

届出先は、医療法人の主たる事務所の所在地を管轄する都道府県庁です。 詳しくは、各都道府県のホームページなどで確認してください。

提出期限

届出期限も、手続きの内容によって異なります。 例えば、理事長の変更届出の場合には、変更後10日以内に届出を行う必要があります。

手数料

届出には、手数料がかかる場合があります。手数料は、手続きの内容や都道府県によって異なります。

オンライン申請はできる？

一部の都道府県では、オンライン申請が可能です。 オンライン申請を利用することで、時間や手間を削減することができます。

よくあるミス・注意点

知事への届出の際には、よくあるミスや注意すべき点があります。

必要書類の不備

必要書類が不足していると、届出を受理してもらえない場合があります。 事前に必要な書類をしっかりと確認し、漏れがないように準備しましょう。

記載ミス

届出書類に記載ミスがあると、訂正や再提出が必要になる場合があります。 正確に記入するように注意し、提出前に必ず内容を確認しましょう。

提出期限の遅れ

提出期限が過ぎると、罰則が科される可能性もあります。 余裕を持って手続きを行い、期限内に提出するようにしましょう。

行政書士に依頼するメリット

知事への届出は、医療法を理解した上で、必要書類を正確に作成し、手続きを進める必要があります。 行政書士に依頼することで、以下のようなメリットがあります。

複雑な手続きをスムーズに！

行政書士は、届出に関する専門家です。 複雑な手続きをスムーズに進めることができます。

専門知識でミスや漏れを防ぐ！

行政書士は、法律や手続きに関する専門知識を持っています。 必要書類の作成や提出を適切に行い、ミスや漏れを防ぎます。

時間と手間を大幅に削減！

行政書士に依頼することで、書類作成や提出などの手間を省き、本来の業務に集中することができます。

当事務所のサポート内容

当事務所では、医療法人の知事への届出に関する様々なサポートを提供しています。

医療法人の設立サポート

医療法人を設立する際の、相談から届出までをサポートします。

各種届出の代行

理事長の変更や定款変更など、各種届出を代行します。

運営に関する相談

医療法人の運営に関する様々な相談に対応します。

料金体系

料金体系は、手続きの内容や難易度によって異なります。 事前に見積もりを提示いたしますので、ご安心ください。

まとめ｜医療法人の知事への届出は、専門家にお任せください！

医療法人の知事への届出は、複雑で専門的な知識を必要とする手続きです。 行政書士に依頼することで、スムーズに手続きを進めることができます。

行政書士なかじま法務事務所は、東京都台東区に拠点を置く、相続・遺言書作成を専門とする行政書士事務所です。長年の経験と実績に基づいた丁寧なサポートを提供することで、お客様の不安を解消し、安心できる未来を創造することを目指しています。

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