お役立ちコラム

【お子様世代へ】親の遺産分割で兄弟姉妹と揉めないために。よくある相続トラブルと穏便な解決策

「親の四十九日が過ぎ、そろそろ実家の整理や預金の分け方を話し合わないといけない」 「親の介護をずっと私がやってきたのに、他の兄弟姉妹と平等に分けるのは納得がいかない…」

大切なお父様やお母様を見送られた後、悲しみが癒える間もなく直面するのが「遺産分割(誰がどの財産を引き継ぐかの話し合い)」という非常にデリケートな問題です。

行政書士なかじま法務事務所 代表の中島英貴です。 幼い頃はあんなに仲の良かった兄弟姉妹であっても、親の相続をきっかけに感情がぶつかり合い、深い溝ができてしまう「争族(そうぞく)」のケースを、私は現場で何度も目の当たりにしてきました。

今回は、遺産分割の話し合いでなぜトラブルが起きてしまうのか、そのよくある原因と、ご家族の絆を壊さずに穏便に手続きを進めるための解決策について分かりやすく解説いたします。

1. 遺産分割で兄弟姉妹が揉める「3つの典型的な原因」

遺言書がない場合、法律で定められた相続人(お子様たち全員)で遺産の分け方を話し合う「遺産分割協議」を行わなければなりません。ここでトラブルになりやすいのは、主に以下の3つのパターンです。

  • トラブル①:「実家(不動産)」の分け方で意見が割れる
    現金と違い、家は半分に割ることができません。「長男がそのまま実家に住み続けたい」と主張する一方で、他の兄弟が「家を売って現金で平等に分けたい」と主張した場合、話し合いが平行線になってしまいます。

  • トラブル②:「親の介護の負担」に関する感情のズレ
    「自分は仕事を辞めてまで長年親の介護をしてきたのだから、多くもらって当然だ(寄与分の主張)」という思いと、離れて暮らす兄弟の「法律通り平等に分けるべきだ」という思いが衝突し、これまでの不満が一気に爆発してしまうケースです。

  • トラブル③:一部の相続人と「連絡が取れない・応じてくれない」
    「遠方に住んでいる兄弟と疎遠になっている」「過去の確執から、話し合いの席にすらついてくれない」という場合です。遺産分割は「相続人全員の合意と実印」がなければ、親の銀行口座一つ解約することができません。

2. トラブルを未然に防ぎ、穏便に解決するためのポイント

このような感情的な対立を防ぎ、手続きをスムーズに進めるためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。

  • ポイント①:まずは「客観的な事実・数字」を整理する
    感情論でぶつかる前に、まずは「親の財産がどこに、どれだけあるのか」を正確に把握することが第一歩です。不動産の評価額や、預金残高などを客観的な資料(財産目録)として一覧にすることで、冷静な話し合いの土台ができます。

  • ポイント②:それぞれの配偶者(夫や妻)を話し合いに入れない
    兄弟姉妹の当事者だけであればまとまる話も、「うちの妻がこう言っている」「夫がもらってこいと言うから」と、それぞれの配偶者の意見が入り込むことで一気に複雑化します。話し合いは必ず「本来の相続人だけ」で行うのが鉄則です。

  • ポイント③:第三者(専門家)を間に入れる
    当事者同士ではどうしても過去の感情が邪魔をしてしまいます。第三者である専門家が入ることで、「法律上はこうなっています」という客観的なアドバイスができ、お互いに冷静さを取り戻しやすくなります。

3. 「自分たちで作った協議書」の思わぬ落とし穴

話し合いが無事にまとまったら、その内容を「遺産分割協議書」という公的な書類にまとめ、全員で実印を押します。

最近はインターネットのひな形を使ってご自身で作成される方もいらっしゃいますが、ここに大きな落とし穴があります。 「実家は長男に」といった曖昧な書き方や、少しでも形式に不備があると、法務局(名義変更)や銀行(口座解約)の窓口で書類を突き返されてしまいます。

結果として、もう一度全員の書類を作り直し、遠方の兄弟姉妹に再度実印をもらいに走るという、とてつもない労力がかかってしまうのです。

まとめ:お客様の想いを「傾聴」し、円満な着地点を一緒に見つけます

遺産分割は、単なるお金の計算ではなく、「親の生きた証をどう受け継ぐか」という心の手続きでもあります。

「兄弟姉妹で揉めそうだけれど、どう話し合いを進めればいいか分からない」 「平日は仕事が忙しくて、銀行や役所の手続きをしている余裕がない」

そのような時は、一人で抱え込まずに専門家を頼ってください。行政書士なかじま法務事務所が何よりも大切にしているのは、お客様のお話にじっくりと耳を傾ける「傾聴」の姿勢です。

まずは、お客様が抱えるご不安や、ご家族の状況をありのままにお聞かせください。法律のルールを冷たく突きつけるのではなく、ご家族皆様が納得できる「一番安心な着地点」を一緒に見つけ、煩雑な書類作成から名義変更の手配まで、トータルでサポートさせていただきます。

ご負担を減らすため、基本的にはご実家やご指定の場所へ直接お伺いし、リラックスした環境でじっくりとお話を伺います(ご希望がございましたら東京都台東区の事務所での面談も可能です)。

初回のご相談は無料です。ご家族の大切な絆を守るため、誠心誠意伴走させていただきます。

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